リスク・テイカーズ 相場を動かす8人のカリスマ投資家 (川上穣著) を読んだ ★★★


2014年に出版された本で、著者の川上穣さんは日本経済新聞社証券部の記者。

2008年のリーマン・ショック。
誰もが混乱に陥るなか、危機から巨額の利益を得た投資家たちがいる。
その特別な投資家たちは、危機を事前に察知することができたばかりか、その後の長期の強気相場を言い当てることができた。
なぜ、彼らは未来を見通せたのか。
これからの世界をどう捉えているのか。
私たちはどうしたらその視点を手に入れられるのか。

本書では強烈な個性溢れる8人の投資家たち---ダニエル・ローブ、デイビット・テッパー、デイビット・アインホーン、ビル・アックマン、ジム・チェイノス、レイ・ダリオ、カイル・バス、ウォーレン・バフェット---を取り上げる。
強い信念を持ち、リスクを恐れずに果敢に市場と向き合ってきた歴戦の猛者たちはどんな人生を歩み、成功の秘密にたどり着いたのか。

米連邦準備制度理事会(FRB)など各国中央銀行もその挙動に注目する8人の投資家、世界を動かすプロのファンドマネージャーの奥深き世界に、足を踏み入れてみよう。

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強い意志を持とう!

テクニカル的な教科書では無く、思想の教科書と言いますか、成功者の話を聞いてモチベーションンを上げましょうという本。

でも、成功者しか登場しない本を参考に投資をするのは物凄く危険だと思う。

「強い意志を持って辛抱強くいること」と言った言葉が何度も出て来るのですが、これは結果論でしか無く、上手く行ったからこういう本の題材になっている事を忘れてはいけない。

もちろんしっかり分析して、素早い決断し、それを実行した自分を信じるというのが大切だと僕も思います。

pick up

P.97
株式を自分が買ったときには、反対側にそれを手放した売り手がいる。
その売り手は、投資先の企業を理解したうえでここが売り時と判断しているはずだ。

いろいろな所で言われているコレが僕には苦手で、何も考えずに、自分のタイミングのみで売ったり買ったりしてしまう。

株式投資に関わらず、何をするのも自分のタイミングという悪い癖をどうにかしたい。

P.172
空売りされる企業には必ず理由があるからで、「その場合はもう一度投資に値する企業であるかを再考したほうがいいと思う。」

空売りが積み上がってると、買戻しが入るだろうからとポジティブに捉えちゃうんだけど、そんな単純じゃダメですよね。

これも相場の相手が何を考えているのかを気にしない、自分のタイミングのみ主義からくる悪い所。


-読書感想文