タックスヘイブン (橘玲著) を読んだ ★★★


タックスヘイブンはマネーロンダリングお金持ちになれる黄金の羽根の拾い方などの著者、橘玲さんの3作目の小説になります。(2014年に出版)

東南アジアでもっとも成功した金融マネージャー北川が、シンガポールのホテルで転落死した。自殺か他殺か。同時に名門スイス銀行の山之辺が失踪、100億円が消えた。金融洗浄(マネーロンダリング)、ODA、原発輸出、仕手株集団、暗躍する政治家とヤクザ……。名門銀行が絶対に知られたくない秘密、そしてすべてを操る男の存在とは?国際金融情報小説の傑作!

スポンサーリンク

舞台はシンガポール

小説の舞台が僕が10回以上訪問した事があるシンガポールなので、イメージしやすいと言いますか、読んでいて親近感が湧いてきます。

神殿の様なホテルと文中で表現されたフラトンホテル(The Fullerton Hotel)には僕も泊まったことがありますし、オシャレなバーが集まるスポットと紹介されたクラブストリートでは二日酔いになるほど飲んだくれたりもしました。

その他にもマリーナエリアとか、チャイナタウンとか、ラッフルズとか知っている場所がどんどん出て来るとストーリーの内容とか関係なくいろいろ頭の中で考えてしまいます。

個人トレーダー要素は無い

前に読んだマネーロンダリング同様個人トレーダー的な要素は全く無く、汚い金のやり取りがメインとなって話は進んでいきます。

汚いお金のやり取りはもっと複雑でわかりづらいもなのでしょうが、僕みたいな素人にもわかるように優しく書かれているので、インテリジェンス小説と言うよりもラノベみたいに軽い物になってしまっています。

しかも、主人公が有能過ぎるので、「俺TUEEEE」小説を読んでいるみたいな気分にもなりました。

お金に関わる小説が好きな人でしたら手軽に楽しく読めると思います。


-読書感想文