貧乏人が見栄を張ってゴールドカードを持つのは愚かな行為なのか?
それなりの場所や海外旅行に行く人は見栄などではなく、実用性を兼ねてステイタスカードを持つべきと過去に書きましたが、そのような場所に行く機会の無い収入に余裕の無い人がゴールドカード以上のステイタスカードを持つのはどうなのでしょうか?
高価な服を着ている訳でもなく、ましてや工場や建設現場の作業着を着て、コンビニやスーパーや格安居酒屋などでステイタスカードを使うのは格好良いことなのでしょうか?
それとも嘲笑の的になってしまうのでしょうか?
スポンサーリンク
気にしないこと
基本的に店員さんはお客さんのクレジットカードのステイタスはみていませんし、ゴールドカード程度のステイタスカードを使う人はたくさんいるので、見ている人でも特別なお客さんが来たとは感じません。
スーツを着ていようが、作業着を着ていようが、ジャージを着ていようが自分の使いたいクレジットカードを自由に使えば良いのです。
逆に店員さんは注意!
店員さんの中には「作業着の底辺労働者の癖に見栄張ってゴールドカードなんか使ってる。ウケる(笑)」みたいな反応をする人もいますが、人を見た目で判断しない方が良いです。
大企業の本社勤務のエリートだって現場を視察する際は作業着を着ますし、肉体労働関係の人でも経営者ならエリートサラリーマンよりもずっとお金持ちです。
そもそも若い内はサラリーマンよりも肉体労働者の方が収入が高い傾向にありますからね。
あなたが心の中で馬鹿にした人は、レジ打ちをしているあなたよりもずっとずっと良い暮らしをしている可能性はあるのです。
ステイタスカードを持つ理由
・海外保険が充実している
・高級店で恥ずかしい思いをしなくて済む
・ポイント還元率が高い
この3つがゴールドカード以上のステイタスカードを持つメリットなのですが、貧乏人だとどれも活かせないと思います。
お金に余裕が無いと海外や高級店には行けませんし、還元率が高くなると言ってもある一定額以上使わないと年会費負けしてしまう場合がほとんどです。
それなのにどうしてゴールドカードを欲しがるのでしょうか?
見栄?ファッション?
貧乏人がゴールドカードを持つのは、ヤンキーみたいなファッションの女性がヴィトンの財布やバッグを持つのに近い気がします。
ステイタスカードやブランド品と言うのは経済的な成功の証明みたいな所があるので、それを持つことで自分に足りていないものを補う効果があるので、保有するのを単純に間違いとは言えません。
何より社会に認められたと言う達成感があるでしょう。
ただし、年会費無料の一般カードを使っている人を見下すような発言をしてしまうのは非常に格好悪いので気を付けて下さい。
気を付けよう!
クレジットカードのステイタスに全く興味の無い人、特に貧乏人からすると「ゴールドカードは金持ちが持つカード」と言うイメージが強いので、保有していることが周りの人にバレると様々な弊害が生まれる可能性があります。
・陰口を言われる
・嫉妬される
・奢れと言われる
自分の使いたいクレジットカードを自由に使えば良いと上で書いていますが、分不相応な環境では使わない方が良い場合もありますので気を付けて下さい。
また、クレジットカードに興味のある人ならばわかっているかもしれませんが、今は年会費さえ払えば誰でもゴールドカードを持てる時代になっていますので、一昔前よりもステイタスはありません。
クレジットカードでステイタスを誇示しようと思ったら最低でもプラチナカードを手にいれましょう。
スポンサーリンク
学生がゴールドカードを持つことはできるのか?持つ意味はあるのか?
・デザインがカッコいいから
・他の学生が持っていないから自慢できる
・デキる大人に憧れている
・女の子にモテるかもしれない
これらが学生がゴールドカードを持ちたいと思う主な理由でしょう。
ゴールドカードを持つことによって、自分が他の人とは違う特別な存在になった気分になれると言うのは大変気持ちの良いことだと思います。
しかし、ゴールドカードは誰でも欲すれば持てるものでも無いですし、持ったところで年会費の無駄になってしまう場合も多いです。
学生でもゴールドカードを持つことはできるのでしょうか?持つ意味はあるのでしょうか?
審査は厳しい
・年齢が若い
・職業が学生
・安定した収入が無い
・高収入では無い
学生がゴールドカードを持とうとした時にネックとなるのが上に挙げた4つの項目で、普通に申し込むと確実に審査落ちすることになります。
しかし、ある一定の順序を踏めば学生でもゴールドカードを保有することはできます。
一般カードを発券する
まずは欲しいと思っているゴールドカードを発行しているカード会社の一般カードを作りましょう。
・過去にクレジットカードで未払いをしていない
・消費者金融などから借金をしていない
・スマホの料金を滞納したりしていない
今までにお金の問題を起こしていない学生でしたら一般カードの審査に落ちることはありません。
学生にはほぼ必ず親と言う保証人がついているので、金融機関からの信用力は非常に高いのです。(もし未払い問題を起こしても親に請求すれば取り立てることができるので)
カード払いを積極利用する
一般カードを作ったら、カフェでもファミレスでもコンビニでも、クレジットカードが使えるところはすべてそれで支払いましょう。
そうすれば年間30万円~50万円くらいは利用できると思います。
これを2年くらい続けてクレヒスを積んでおけば、ゴールドカードの審査に合格する確率は非常に高くなります。
ただし、クレヒスを積もうとして無駄遣いをしてしまい、リボ払いをしなければ引き落としが出来ない状態には絶対にしてはいけません。
リボ払いと言うのは一種の借金で、借金をしている人にゴールドカードが発行される確率は非常に低いです。
年齢&職業の壁
実家がお金持ちで、毎月のように尋常じゃない金額を利用している人なら別ですが、年間30万円~50万円くらいの利用だと入会資格に職業や年齢を設けているカードの審査に通る確率は低いです。(実家がお金持ちなら家族カードでプラチナやブラックを持った方が良いですが…)
25歳以上、定職・定収入があること
・ダイナースクラブカード
27歳以上、年収500万円以上、勤続3年以上
・JCBゴールド
20歳以上(学生不可)、安定継続収入のある方
・三井住友VISAゴールドカード
満30歳以上、安定継続収入のある方
この条件には満たないけど、どうしてもゴールドカードを持ちたい場合、格安ゴールドカードを狙うと言う方法があります。
格安ゴールドカードとは?
格安ゴールドカードと言うのはここ数年新しく発行されるようになった年会費2,000円~5,000円のゴールドカードで、デザインは普通のゴールドカードと似ているけど、機能面で少し劣るクレジットカードのことです。
格安ゴールドカードが学生でも審査が通りやすい理由は、限度額がほぼ一般カードと同じで、返済できないくらいに使われてしまうことが無いからです。
※豆知識
学生でも保有できる格安ゴールドカードが無かった時代、職業をフリーターと偽って審査に申し込むのが裏技として流行っていました。
ゴールドカード必要?
ゴールドカードを持ちたいと誰かに話した時に「学生なのに必要?」と言った反応をされることは多くなると思います。
実際に「海外旅行に行く」「高級レストランや高級ホテルを利用する」「高額の買い物をする」と言った用途がある人以外にはゴールドカードは不必要で、もし保有したとしても年会費の無駄になってしまいます。
海外旅行
高級レストランや高級ホテルに行くことはなくても、海外旅行に行く機会のある学生は多いと思います。
社会人になってからは時間がなかなか取れないので、学生の内にできるだけ海外旅行に行っておきたいと言う人も多いです。
海外旅行に行く際には保険に入らないといけないのですが、ゴールドカードを持っておけば自動的に海外旅行保険に加入できるので保険料を支払う必要が無く、年会費以上に得になる場合が多いです。
・学生でも審査に通る格安ゴールドカード
・海外で利用しやすいVISAカード
この2つを踏まえているのは三井住友VISAプライムゴールドカードで、ゴールドカードを持ちたいと考えている学生には最適のクレジットカードだと思います。
クレジットカードは持とう!
ゴールドカードかどうかに関わらず、学生の内にクレジットカードは1枚は作っておきましょう。
すでに書きましたが、学生には保護者がいるので信用度が高く、一般カードであれば審査に落ちることはほとんどありません。
しかし、就活に失敗したりしてフリーターになってしまったりしたらクレジットカードを作れなくなったりしてしまうので、作れる内に作っておいた方が良いと思います。
また、早くからクレヒスを積むことで学生の内にゴールドカードを持てなくても、社会人になってからすぐに保有出来たりするので、無駄になることはありません。
スポンサーリンク
ゴールドカードやプラチナカードを持ってる人って年会費の元は取れてるの?見栄が張れるだけ?
日本人の20代から60代の男女の内、クレジットカードを保有している人の割合は85.1%で、その中の12.7%の人はゴールドカード以上のステイタスがあるカードを保有しています。
つまり、10人に1人がゴールドカード以上を保有していることになります。
まともなゴールドカードやプラチナカードは年会費が1万円以上するものばかりなので、それを保有していない人(保有できない人)からよく「年会費の元は取れてるの?」と言われたりしますが、実際はどうなのでしょうか?
ステイタスカードは見栄を張るれるだけで、実益は無いものなのでしょうか?
海外旅行
ステイタスカードの保有メリットで1番大きいのは海外旅行時でしょう。
ステイタスカードには無料でプライオリティパスが付帯するものも多く、これがあればクレジットカードラウンジだけでなく、航空会社ラウンジ(ビジネスクラスに乗る人向けのラウンジ)も利用できるので、無料でアルコールが飲めたり、シャワーが利用できたりします。
ラウンジ1回の利用料金は1回2,000円~3,000円なので、年間2~3回海外旅行に行けば年会費1万円の元は取れることになります。
「海外旅行に良く行くけど、ラウンジは使えなくても問題ない」と思う人も多いでしょうが、空港でカフェを利用したりしても結構な値段がしますので、ラウンジに入ってしまった方がお得な場合も多いです。
また、海外旅行保険も充実しており、渡航前に保険に加入する必要がなくなるので(1日300円~400円くらい、1週間の旅行ならなら2,500円くらい掛かります)、1回の海外旅行でラウンジと合わせれば5,000円以上も節約できていることになります。
特別待遇
海外旅行関係以外にもステイタスカードを持つことで受けられる特別待遇はいろいろあります。
百貨店のゴールドカードを持っていればラウンジが利用できる&駐車場代が無料になったり、鉄道系のゴールドカードを持っていれば駅のラウンジが利用できる&グリーン車に乗れたり。
僕はディズニーランドにあるクラブ33という秘密のレストラン(ディズニーランドで唯一お酒が飲める場所)に行きたかったので、JCBザ・クラスの取得に向けてクレヒスをJCBで積み続けました。
クラブ33で食事できるかどうかは抽選になってしまいましたが、これに応募する権利だけでもディズニー好きな人には年会費くらいの価値はあるのではないでしょうか?
ポイント還元率
ステイタスが上がるとポイント還元率も上がる場合が多く、決済額が大きい人ならば年会費がペイできたりします。
例えば一般カードの還元率が0.5%、年会費1万円のゴールドカードの還元率が1.0%の場合、年間200万円以上決済する人ならゴールドカードを持った方が得になります。
さらに海外旅行に行く人なら、還元されたポイントをマイルに変えるでしょうから、多少年会費を払っても還元率に拘った方が得をする場合が多いです。
与信枠が必要
一般カードで与えられる与信枠(限度額)は100万円までのものが多く、100万円以上を必要とした場合はゴールドカード、200万円以上を必要とした場合はプラチナカードを持たないといけません。
これは毎月凄いお金を使う富豪だけではなく、支払いが重なってしまった時に与信枠が低いと困る可能性がある自営業の人も気にしないといけません。
年会費の元を取るとかとは関係ない世界もあります。
見えない保有メリット
与信枠のこともですが、年会費の元を取るとかとは別のメリットもステイタスカードにはたくさんあります。
その代表格は不正利用などがあった場合の対応の丁寧さ、補償の幅の広さではないでしょうか?
「普段は実感できないけどトラブル時は役に立つ」というのがステイタスカードの1番の保有メリットだと思います。
まとめ
ゴールドカード以上のステイタスカードを無理に持つ必要はありませんが、もし年会費よりも保有メリットが上回るようなライフスタイルを送っているのならば絶対に保有すべきです。
高齢者に多いのですが、年に何回も海外旅行に行っているのにステイタスカードを持たず、毎回保険に加入している人をたくさん見かけます。
不必要な出費をしていたら勿体ないので、保有しているクレジットカードを定期的に見直すのも良いでしょう。
今後キャッシュレス化が一気に進んでいくことは明確なので、日常的にクレジットカードを利用する層は広がるでしょう。
そうなるとステイタスの高いクレジットカードが欲しくなると思うのですが、今までほとんど利用してこなかった人だと、ゴールドカードは持ててもプラチナカード以上は持てないでしょう。
クレヒスを早い段階から積むのおススメします。
スポンサーリンク
ゴールドカードなどのステイタスカードをコンビニやスーパーで使うの恥ずかしくない?
それなりの場所に行った時に「ゴールドカード未満のステイタスの無いカードを使うのは恥ずかしいこと」と過去に書きましたが、それとは逆の日常的に利用するお店、コンビニやスーパーやファミレスなどでゴールドカード以上のステイタスカードを使うのも恥ずかしいと考えている人がたくさんいるみたいです。
そのお店の提携ゴールドカードでしたらポイント目当てとすぐにわかるのですが、そうでは無い場合「この人カードの自慢しているのでは無いか?」と店員さんに思われてしまうのが格好悪いと考えているのでしょう。
日常的にステイタスカードを使うのは恥ずかしいことなのでしょうか?
スポンサーリンク
恥ずかしがることは無い
ステイタスカードを日常的に使うことは恥ずかしい事ではないので、例え100円の決済でも気にせず利用しましょう。
クレジットカード会社が上級カードのインビテーションを送る人を選ぶ時の基準を知っている人ならば、コンビニやスーパーで使うのが恥ずかしいなんて思わないです。
インビテーションの基準
「どんなお店で利用しているかではなく、どれくらいの頻度で利用しているか」が上級カードのインビテーションの基準になっています。
高級ホテルや高級レストランのみで利用する人よりも、コンビニやスーパーなどでも利用している人の方を優遇しているのです。
コンビニやスーパーだけでの利用ではなかなかインビテーションが届くことは無いと思いますが(決済額が大きければ可能性はありますが)、恥ずかしがる必要は全くないのです。
店員さんは見ていない
恥ずかしいと感じる理由は「自慢している」「似合ってない」「場違いだろ」と店員さんから馬鹿にされるのを警戒しているからでしょうが、レジのスタッフはクレジットカードのステイタスを理解していない場合がほとんどですし、そもそもお客さんがどんなクレジットカードを使っているかなんて興味がありません。
例えばコンビニの場合、利用者数が1店舗あたり1日平均約850人、ゴールドカードは9人に1人、プラチナカード以上は70人に1人保有している訳ですから、クレジットカード払いを日常的にしている人が10人に1人ということも踏まえると、コンビニではゴールドカードでの支払いが1日9人、プラチナカード以上が1日1人いる計算になるので、店員さんからしてみたらそれ程珍しいことでは無いのです。
ただしザ・クラス、アメックス・プラチナ、ダイナースプレミアム、センチュリオンと言ったプラチナ上位からブラックカードだと利用者はほとんどいないでしょうから、クレジットカードのステイタスを理解している店員さんの場合、普通の人とは違うなと思われるかもしれません。
自意識過剰
ゴールドカードを使うのが恥ずかしいと感じるのは自意識過剰です。
自意識過剰になってしまう原因は「ゴールドカードが特別なもの、そしてそれを持っている自分は特別な人」と言う感情があるからです。
恥ずかしいのはゴールドカードではなく、そんな感情を持ってしまっている自分だと気づいて下さい。
とは言え、ゴールドカードのギラギラした目立つデザインは格好悪いと感じる人がいるのは理解できます。
そんな人はダイナースクラブカードやアメリカン・エキスプレスカード・プラチナと言った普通の人には一般カードにしか見えないデザインのステイタスカードを保有することをおすすめします。
スポンサーリンク
普段使うカードこそステイタスの高いゴールカードにすべきです
スーパーやコンビニなど普段の生活の中のちょっとした支払いにゴールドカードなどのステイタスの高いカードを使用するのは気が引ける、恥ずかしいと感じる人もいるそうです。
デートなどで高いお店に行った時はゴールドカードで決済するけど、スーパーではわざと一般カード(クラシックカード)で支払うと言う人もいるとか。
クレジットカードを信用できる高級店だけで使うのならば安全だけど、普段からいろいろなお店で使っているとトラブルに巻き込まれる可能性が出てくると考え、ステイタスの高いカードは解約しづらいけど、一般カードならば解約してまた別のカードを作れば良いと考えてる人もいるとか。
しかしこの考えは良くありません。
普段使いのカードこそステイタスの高いカードにするべきだと思います。
いっぱい使おう
スーパーやコンビニの店員はお客さんのカードのステイタスなんて気にしていません。
ゴールドカードを保持している人はとても多いので珍しいとも感じないでしょうし、プラチナカードやブラックカードの詳細(年会費や保持資格など)を詳しく知っている人はほとんどいないでしょう。
気が引けたり恥ずかしいなんて感じている人は自意識過剰過ぎるのではないでしょうか?
「ステイタスの高いカードは限度額が大きいので悪用された時に被害が大きいから信用できるお店でしか使わない。」
こんな風な考えから普段使いしていない人もいるかもしれませんが、被害に遭った時の事を考えるならば尚更ステイタスカードを使うべきです。
一般カード、特に年会費無料のカードでトラブルに遭った時にカード会社の対応が悪くて大変な思いをしたと言う人もいます。
また保証範囲にも差があるので、仮に被害が大きくてもすべて自己責任となる部分はまったくなかったなんて事もあります。
複数枚持つなら
クレジットカードは複数枚持つべきです。
1枚しか持っていないと、そのカードがシステムトラブル等で使えなくなった時に困りますからね。
持ち方としてはメインとなるステータスカードを1枚、良く利用するお店や施設の提携カードを1枚持つのが良いと思います。
その際に国際ブランドはVISA、master、JCBなどで分けておくと良いでしょう。
ついでに私は現在楽天プレミアムカードとビュースイカカードの2枚を持っています。
楽天プレミアムカードはプライオリティパスが無料で持てるのと楽天ポイントが貯まりやすいのがメリット、ビュースイカカードはどうせスイカを持つのだからオートチャージでポイントが貯まるクレジットカードにしてしまえば良いという考えからです。
スポンサーリンク
年会費5000円未満の格安ゴールドガードを保有する意味はあるのか?
数年前から年会費が2,000円くらいしか掛からないゴールドカード、格安ゴールドカードと言われているクレジットカードが多数発行されていますが、これらのカードを保有するメリットはあるのでしょうか?
年会費が10,000円以上する普通のゴールドカードとの違いや、どうして各クレジットカード会社が格安ゴールドカードの発行を始めたかの理由を元に考えていきましょう。
年会費と審査条件
普通のゴールドカードと格安ゴールドカードの年会費や入会資格の差をまずは見ていきましょう。
一般ゴールドカード
・アメックスゴールドカード
年会費:29,000円(税抜)
限度額:会員により異なる
入会資格:25歳以上、日本国内で定職・定収入・定住所を持っていること、他のクレジットやローンで延滞が無いこと
・ダイナースクラブカード
年会費:22,000円(税抜)
限度額:一律の制限なし
入会資格:27歳以上、年収500万円以上、勤続3年以上
・JCBゴールド
年会費:10,000円(税抜)
入会資格:20歳以上(学生除く)、ご本人に安定継続収入のある方
・三井住友VISAゴールド
年会費:10,000円(税抜)
限度額:最高200万円
入会資格:満30歳以上、安定継続収入のある方
格安ゴールドカード
・MUFGカード ゴールド
年会費:1,905円(税抜)
限度額:10~200万円
入会資格:原則として18才以上(学生を除く)、ご本人または配偶者に安定した収入のある方
・Orico Card THE POINT PREMIUM GOLD
年会費:1,950円(税込)
限度額:10万円~300万円
入会資格:20歳以上で安定した収入がある方
・楽天ゴールドカード
年会費:2,000円(税抜)
限度額:5~200万円
入会資格:年齢が20歳以上であること
注目は限度額
普通のゴールドカードと格安ゴールドカードの差で目につくのは格安ゴールドカードの最低限度額の低さです。
楽天ゴールドカードの場合、上限が5万円、つまり一ヵ月で2万5千円しか使えないカードになってしまう可能性があるのです。。(普通のゴールドカードの場合、最低限度額は50万円となる場合がほとんどです。)
これは信用性が無い人にも発行している証拠だと思います。
ただし使い続ければ楽天ゴールドカードでも上限は200万円まで上がるので、普通のゴールドカードと遜色なく使うことができるようになります。
格安ゴールドカードが増えた理由
格安ゴールドカードが増えた理由は、プラチナカードが増えた理由と同じで、クレジットカード会社が年会費収入を増やしたいと考えているからです。
ただし、プラチナカードと違って格安ゴールドカードの場合、利用上限額も低いですし、保有者の年収もあまり高くは無いでしょうから、決済による手数料収入の増加はほとんど期待できません。
※追記
楽天カードの会員数は約1200万人で、その内10人に1人がゴールドカード以上のステイタスカードを持っていると仮定すると、年会費収入は約20億円以上となり、これはカード会社にとって見過ごせない収入となります。
カード会社の収入
・年会費
・決済手数料
・分割払い・リボ払いの利息
・キャッシングの利息
クレジットカード会社の主な収入は上記の4つで、大きな割合を占めるのが利息による収入です。
「リボ払いにするとポイント還元2倍」「リボ払いにすると年会費が安くなります」と言った宣伝を、どのクレジットカード会社も頻繁にしているのが利息による収入がとても大きいことの証拠です。
しかし2010年に施行された改正貸金業法によってグレーゾーン金利が廃止、総量規制も導入され、カード会社のキャッシング利息収入は大きく下がってしまいました。
その売上分を埋め合わせるために格安ゴールドカードを新たに発行し、年会費収入を増やして行こうと経営判断をしたのだと思います。
年会費が安い理由
年会費が安い理由は、普通のゴールドカードに比べて受けられるサービスが少ないからです。
保険
海外旅行保険、盗難保険、ショッピング保険などの保証上限額が低く設定されており、クレジットカードの保険だけだと心もとなくなってしまうかもしれません。
また何かあった際に保険の申請をすると、保有者の少ないステイタスカードの窓口に比べると対応が良く無い場合もあります。
空港ラウンジ
使えるラウンジの数が少ない、使えるラウンジの質が悪い(ドリンクや食事が無い)と言った傾向があります。
カード会社が空港ラウンジを運営しているのではなく、空港ラウンジに契約料を支払って使えるようになっているだけで、その契約数が少なくなっている&安いところだけになっています。
また、プライオリティパスが取得できる格安ゴールドカードはありません。
手荷物宅配
スーツケースなどの重い荷物を自宅から空港まで運んでくれるのが手荷物無料宅配サービスです。
荷物が多い、空港から自宅までが遠い、混雑した電車に乗らないといけない、階段の昇り降りがあるなどした場合にとても便利なサービスなのですが、格安ゴールドカードはほとんどありません。
持たない方が良い?
「利用頻度の高い施設の提携カードで、格安ゴールドカードにすると還元率が高くなる(優待がある)」と言った状況以外では保有メリットはありません。
空港ラウンジはプライオリティパスが付帯していないのであれば利用メリットは無いですし、海外保険の補償額も少額です。
ステイタスは無いと言いますか、年会費を払って保有メリットの無いクレジットカードを持つなんてお金の無駄遣いと、年会費無料のカード以下の扱いしかされない可能性もあります。
落とし穴に注意!
年間である一定以上の金額を決済すれば年会費が無料になる格安ゴールドカードもありますが、それだけ利用するのならば普通のゴールドカードにした方が高還元で年会費の差額以上の得をすることもあります。
「○○の利用で○○」と言う条件がついたサービスには落とし穴がある場合が多いので注意です。
また、格安ゴールドカードを持ってしまったことを後々後悔するパターンもあります。
将来的にはステイタスカードを持つべきで、その為にはプロパーカードを1枚は保有すべきです。
しかし格安ゴールドカードを持ってしまった為に与信枠が埋まってしまい審査に通らなくなってしまったり、クレヒスを積むためにプロパーカードを使うようになって年会費が無駄になってしまったり。
将来性の無いカードを持つのは長い目で見ると損になってしまうことが多いので、私は格安ゴールドカードを持つのには反対の立場を取っています。
ただしJCB GOLD EXTAGEや三井住友VISAプライムゴールドカードと言った20歳~29歳までの若者向けの格安ゴールドカードはクレヒスを積む事ができるので、保有価値はあると思います。
スポンサーリンク
年会費無料のカードだけでなく、ゴールドカードを最低1枚は持つべきなのか?
年会費無料以外のクレジットカードを持つ必要は無いと考えている人は多いと思いますが、社会人になって数年が経過したらゴールドカードを最低でも1枚は持つべきです。
高級レストランや高級ホテルと言った「それなりの場所」で決済に使う時に年会費無料のクレジットカードでは格好がつかないと言いますか、場違いな雰囲気を出してしまいますし、旅行などで海外に行く時に保険にわざわざ入らなくて済みますし、空港ラウンジも使えたりします。
それなりの場所にも海外旅行にも絶対に行かないと言う人は作る必要は無いのですが、100%そういうことの無い人生を送っている人はなかなかいないと思います。
ゴールドカードの選び方
1枚だけゴールドカードを持つ場合に気にしないといけないのは次の2つです。
・海外で便利なのか
・ステイタスがあるのか
海外で使えるカード
世界で一番使われている国際ブランド(決済ブランド)はVISAで、2位がMasterCardです。
日本で生活しているとJCB(アメリカン・エキスプレスやダイナースも含む[注1])でも困ったりはしませんが、海外に行くとVISAしか使えないお店、VISAかMasterCardしか使えないお店がたくさんあると言いますか、それがほとんどです。
保険の充実度や空港ラウンジがどれくらい利用できるかなどの前に、まずは国際ブランドをVISAとMasterCardのどちらにするか決めましょう。
※注意1
アメリカン・エキスプレスやダイナースはJCBとJCBの決済システムを利用する契約を日本国内では結んでいるので、お店がアメリカン・エキスプレスやダイナースと直接契約していなくても、JCBと契約していれば使える状態になっています。
ステイタスとは?
持っているだけで社会的・経済的にある程度以上成功していることを証明できるクレジットカードののことをステイタスカードを呼びます。
年会費無料の一般カードしか持っていない人と、ゴールドカードも持っている人を比較した場合、ゴールカードも持っている人の方が社会的・経済的に成功している確率は高くなります。
例外はたくさんありますか、統計を取るとこれは間違いのない事実です。
・提携カードよりもプロパーカード
・提携カードで許されるのは航空系カード
ゴールドカードでステイタスがあるのは上記の2つです。
プロパーカードと言うのは国際ブランド運営会社が発行しているクレジットカードのことで、JCBオリジナルシリーズ、アメリカン・エキスプレス・カード、ダイナースクラブカードになります。
(VISAにはプロパーカードが無いのですが、日本国内では三井住友VISAカードがプロパー的な立ち位置になっています)
プロパーカードは使い続けることで信用情報が蓄積し、将来プラチナカードやブラックカードが持てるようになるので、ステイタスを求める人に人気となっています。
提携カードと言うのはプロパーカード以外のクレジットカードのことで、コンビニ、スーパーマーケット、デパート、通販ショップ・・・などが提携会社を通して発行しているもののことです。
プロパーカードよりも提携カードの方がお得なものが多く、ゴールドカードの年会費を払っても発行元が日常的に利用するお店だったらポイント還元で元が取れてしまったりするので、そのカードを作った方が良いと思うかもしれませんが、提携ゴールドカードにはステイタスがほとんど無い(審査が緩く誰でも持てる)ので、いざという時に高級店で使うのには適しません。
車によく乗るからドライバー系のゴールドカードにしたい、アップルペイやiD対応の便利なカードにしたい、ATM手数料が無料になる銀行系カードにしたいと言った要望もあると思いますが、それらのカードはサブカード(年会費無料の一般カード)で持って、ゴールドカードは別のものにしましょう。
唯一提携カードでも許されるのは航空系カード(JALカードやANAカード)で、これらのカードはマイルが貯まりやすく、海外旅行が好きな人、つまりお金に余裕がある人が持つクレジットカードと認識されているのでステイタスがあるのです。
ゴールドカードのステイタス?
数年前に比べるとゴールドカードのステイタスは暴落しており、「それなりの場所」で使うのには適していません。
実は「ゴールドカードを最低1枚は持つべき」ではなく、「プラチナカードを最低1枚は持つべき」なのです。
これも踏まえて「ゴールドカードを選ぶ時は将来プラチナカードを持てるようになるカード」も考慮に入れるべきです。
まとめると、プロパーカードか航空系カードで、国際ブランドがVISAかMasterCardのゴールドカードを持つようにしましょう。
・三井住友VISAゴールドカード
・ANA VISAワイドカードゴールド
この2枚が候補となります。
航空系カードでもJALカードはプラチナの国際ブランドがJCBとアメリカン・エキスプレスしか無いので、長い目で見た時に後悔してしまうかもしれません。(ANAカードもプラチナは国際ブランドにMasterCardがありません)