近年発行枚数が増えすぎなプラチナカードにはステイタスがあるのか?

・アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カード
・アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード
・ダイナースクラブ プレミアムカード

この3枚のクレジットカードは別格で、間違いなくステイタスはあるのですが、近年様々なクレジットカード会社が新しく発行しているプラチナカードにはステイタスはあるのでしょうか?

名前だけがプラチナ、デザインが黒いだけのカードになってしまってないのでしょうか?

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ステイタスがあるカードとは?

ステイタスがあるカードと言うのは年会費が高いとか、持っていると特別なサービスが受けられるとか、色が黒いとか、名前にブラックとかプラチナが含まれているかとかは関係無くて、審査を申し込んだ時に落ちる人がたくさんいる、保有できる人が少ないクレジットカードのことです。

審査が厳しいプラチナカードを持っているということは経済的、社会的にしっかりしているという事の証明になり、それがステイタスなのです。

つまり低年会費で、利用可能枠も低く、誰にでも発券している格安プラチナカードにはステイタスはほとんどありません。

他人からの評価

プラチナカードは一般人(クレジットカードにあまり興味の無い人)からの評価が高くないと言いますか、認知度がまだまだ低く、ゴールドカードの方がステイタスがあると思っている人が多いです。

そもそもクレジットカード払いはすべて借金で、なんでも現金一括払いできる人がお金持ちと思っている人が日本人には多いので、他人からどう見られるかはあまり気にしない方が良いでしょう。

他人から評価されないのであればステイタスカードを保有する意味は無いのではと思うかもしれませんが、以下のようなお店では働く人たちはしっかりと見ていますので、利用する機会がある人は保有すすべきです。

・高級ホテル
・高級レストラン
・水商売(キャバクラなど)

水商売の人は「相手がお金を持っているかどうか」の判断でカードのステイタスを確認するだけなのでどうでもいいのですが、高級ホテルやレストランの人は「このお店を継続して利用して欲しい客かどうか」を判断するために見ているので重要です。

経済的にしっかりしている人ならば、金銭的に余裕があるのでリピートして利用してもらえる可能性も高くなりますし、社会的に成功しているならば、リピートしてもらうことでお店のブランド力が上がっていきます。

高級サービスを受け慣れていると判断したお客さんに対し、他の高級店ではなく自社を利用してもらう為に付加サービスをすると言うのは良くあることです。(ステイタスカードで支払いをしたら部屋のグレードが上がったなどが良い例ではないでしょうか?)

普段楽天カードなどの高還元カードで支払いをしている人も、それなりの場所に行った時にはステイタスカードで会計を済ませましょう。

ステイタスはどうなの?

近年新しく発行されたプラチナカードには、ステイタスはありません。

何故かと言うと、どのカードもまずは発券枚数を増やしたいのか、審査が緩い傾向にあるからです。

社会的・経済的に不安を抱えていると言う人は流石に審査に落ちているでしょうが、信用情報に傷が無く、少し高めの年会費を払う気のある普通の人なら合格しているからです。

実際に僕もJCBプラチナを発券することに成功しましたし。

ステイタスが無いと書きましたが、それは既存のステイタスカードに比べれると無いだけで、年会費無料のカードなどに比べればずっとずっと高いものがあります。

自営業者、零細企業経営者、個人投資家と言った人達の中でお金に余裕がある人は、社会的地位を補完してくれるものになりますから、審査の通る上限のステイタスカードを保有するべきだと僕は思います。

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プラチナカードやブラックカードを保有している人の割合は1.4%しかいません

「どんなステイタスのカードを保有し、利用しているか?」という調査を2011年8月に楽天リサーチが行っていたので紹介します。

ちょっと古いデータですが、この4年間でそこまで劇的にクレジットカード市場の状況は変化していないので参考にする事はできると思います。

メインカードの種類は?

普段利用しているカードのステータスは何ですか?という質問の回答は以下のようになっていました。

・一般カード…87.0%
・ゴールドカード…11.3%
・プラチナカード以上…1.4%

ゴールドカードは10人に1人、プラチナ以上のカードは100人に1人と言う結果でした。

プラチナ以上のステイタスのカードになると全員が持てるわけではありませんが、ゴールドカードならば一般カードが持てる人の3分の1くらいはブランドを選ばなければ持てるのではないかと思っています。

それなのに持ってない人が多いという事は年会費を払ってまでと考えている人が多いのでしょう。

ゴールドカード以上を持つ理由も調査されていたのでそちらも紹介します。

・ポイントが貯めやすい…44.9%
・海外旅行時の保険…40.9%
・国内外での空港ラウンジ利用…34.6%

理由の4位がショッピングにおける特典(26.0%)、5位がマイレージ特典(22.8%)でしたのでポイントの還元が年会費を上回ったりする人や海外旅行に頻繁に行く人が上級カードを持っているという感じなのでしょう。

実際に僕が楽天プレミアムカードを持とうと思った理由はプライオリティパスを取得して空港ラウンジを使うためですからね。

(ラウンジを利用するのは1回3000円程費用が掛かるのですが、プライオリティパスを持っていれば無料となります。僕は年間10回弱使っているので楽天プレミアムカードの年会費10000円は安い物と思っています。)

これらのメリットが無い人は上級カードを持つ必要が無いですよね。

バブル期でしたらステイタスを得るためだけに年会費を払っても良かったかもしれませんが、今はそんな時代では無いですし。

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プラチナカードやブラックカードのコンシェルジュデスクは自分でもやればできることを代わりにやってくれるだけ

プラチナカードやブラックカードと言ったステイタスカードを保有するメリットにコンシェルジュデスクサービスがあるのですが、これに対して期待し過ぎている人が多いように感じます。

・人気過ぎて予約の取れないレストランやホテルの予約を取ってもらう
・即日完売のコンサートチケットをどこからか入手してもらう

コンシェルジュデスクが利用できるようになったら、このような普通の人には無理な特別な体験ができるようになる思っていると、ガッカリしてしまうことになります。

「できること」と「できないこと」

コンシェルジュデスクができるのはみんな頑張ればできることで、みんなが頑張ってもできないことはできません。

「それだと存在価値が無いのでは?」と思うかもしれませんが、役立つシーンはたくさんあります。

急な対応

急な出張などでホテルの部屋を確保しなければいけなくなったりした時、インターネットが使えない環境にいると手間が掛かりますし、仕事の途中ならばそもそも探す時間を取れません。

そんな時にコンシェルジュが役立ちます。

普段だったらホテルの予約くらい自分でもできるけど、特殊な状況でできないから任せてしまうのです。

代行

開始数分で売り切れてしまうコンサートチケットが○月×日△時販売開始で、その時間は仕事中で対応できないから代わりに予約をしてもらうこともできます。

ただし「確実に予約する」と言う約束はしてもらえず、「最善は尽くします」程度の返答になってしまうでしょう。

また、web予約は無理で、電話での受付のみに対応すると言った場合もあります。

面倒なこと

欲しい商品があって、探せばどこかでまだ売っているだろうけど、自分で探すのが面倒な時に代わりにいろいろなお店に問い合わせしてもらうこともできます。

これも確保してもらえる確約はしてもらえず、最善を尽くす程度の約束しかできませんので、どれくらいのお店に問い合わせをしてくれるのかはわかりません。

苦手なこと

海外旅行先のレストランを予約してもらったり、ツアーに申し込んだり、イベントのチケットを取って貰ったりなど、外国語が話せないから代わりにやってもらうということもできます。

自分にはできないことではなく、むずかしいことなら引き受けてくれます。

まとめると・・・

コンシェルジュデスクがもたらしてくれるのは自分の時間の節約で、秘書サービスなんて言われたりもしています。

日々忙しく、急な予定が入ることの多いビジネスマンには便利なものですが、時間に余裕がある人には使う機会の無いサービスかもしれません。

インターネットとコンシェルジュ

昔は土地勘の無いところでは美味しいレストランがどこにあるのかなどはわからなかったので、コンシェルジュにいろいろ聞けるのはとても便利だったのですが、今はインターネットがあるのでそんなシチュエーションになることはほとんどありません。

逆にコンシェルジュに頼む分だけ時間が掛かってしまうようになりました。

普通の生活を送っている人にはほぼ無用のサービスとなっているので、これが使えるかどうかをクレジットカード選びの基準にしてしまうと失敗してしまう可能性が高いです。

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どや顔でカード払いする人が多い格安プラチナカード

クレジットカードのステイタスなど気にせず、実用面や限度額の多さからプラチナカードやブラックカードを選んで使っている人がほとんどなのですが、「どうだ!」と言わんばかりにどや顔で利用している人もいます。

特に最近になって発行された格安プラチナカードを持っている人、つまりほんの少し前までならプラチナカードを持てるスペックではなかった人にその傾向が強くあり、それはちょっとダサい行為なので、自覚がある人は気をつけるようにしましょう。

どうして「どや顔」してしまうのか?

・自己評価が高く認めて欲しいから
・相手を見下しているから

どや顔は以上のような心理からしてしまうもので、「相対的に自分の方が優れているのではないか」と言う感情が表に出てしまったものと考えられます。

ブラックカードや高級プラチナカードを利用している人の方がどや顔をする割合が少ないのは、相対的な評価を必要としいないからでしょう。

理解されないはダサい

プラチナカードやブラックカードを出しても大半の人にはそのステイタスは理解されず、申し込めば誰でも持つことが可能になったゴールドカードの方が今でも凄いと思っている人の方が多いくらいです。

どや顔はただでさえウザいのに、それをしている意味まで分からないとなると、「なんだこのおかしな人は?」と馬鹿にされてしまっても仕方がありません。

英語が得意な人が、英語が通じないとわかっている人に対して得意げに英語で話しかけていたりしたら、馬鹿にしか見えないのと一緒です。

百貨店や高級ホテルや高級レストランなら理解してもらえるのでどや顔しても大丈夫と言っているのではありません。

それらのお店はプラチナカードやブラックカードホルダーがたくさん利用していますので、相対的な優位性はありませんから。

つまり、どんな場所で利用してもどや顔はしてはいけないのです。

年会費の無駄

プラチナカードやブラックカードに対しての知識が多少ある人の場合、高額な年会費が掛かるのに保有している金銭感覚の無さみたいなものを馬鹿にしてきます。

年会費が安いカードだと限度額が低すぎて使いものにならないと言う人がいるということを、そういう人が身近にいないとなかなか想像つかないでしょう。

また、マイルが効率良く貯まるのは年会費が高額なカードしかなく、年間300万円以上クレジットカードを使うのであれば、高額でも年会費を払った方がお得だったりします。

限度額は100万円もあれば問題無いと言う人が高い年会費を払ってプラチナカードやブラックカードを持つのは自己満足と見栄だけですので、それに共感できない人がいるのは当然です。

古い価値観

クレジットカードにステイタスがあると考えるのが古い価値観になってきていて、どや顔をしても「いつの時代に生きてるんだよ、バブルかよ!」みたいな感じで相手にされません。

現代の若い人がインスタグラムなどのSNSでキラキラアピールしていますが、それも数年が経てば滑稽に映るようになるのと一緒です。

特にクレジットカード業界は、スマートフォンのQR決済やブロックチェーン技術の発展で、キャッシュレス化の流れにのれず衰退してしまう可能性もあるので、今後ますますステイタスを失ってしまうかもしれません。

嫉妬は気にしない

無知な人は無関心になるのでしょうから、プラチナカードやブラックカードを持っていることに対して「年会費の無駄」「どや顔ダサい」とか言っている人は、ステイタスカードを持っていることに対して嫉妬しているだけです。

ステイタスカードを保有しているということは、必然的に高年収で資産家の可能性が高くなりますからね。

劣等感を感じると人は自分の心を守るために攻撃的な発言、馬鹿にして自分よりも下の存在と定義しようとします。

このページではどや顔をするのはダサいと書いてきましたが、どや顔と言う言葉ができてから自己満足を満たして悦に浸るのまで悪いイメージがついてしまったのは良く無いなと思っています。


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