クレジットカードの利用で貯めたポイントはマイルに交換するのが一番お得です
クレジットカードを選ぶ時にポイント還元率を気にする人は多いと思います。
しかしどんなに情報を集めても0.1%~0.5%程度の差がつくだけでしょう。
それよりもポイントの使い道をしっかり比較した方が得する事ができたりします。
私はポイントはすべてマイルへと変える事にしています。
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マイルの価値
マイルは使い方によって価値が異なるので「1マイル○円分の価値があります。」と言った感じで断言する事が出来ないので、その価値がどれくらいになるのか理解できていない人が多いのでしょう。
シンガポールまでANAのファーストクラスで飛んだ場合でマイルの価値を計算します。
シンガポールまでANAのファーストクラスで飛ぶには85万円かかります。
これをマイルを使った特典航空券で予約すると以下の様になります。
85万円の航空券は105000マイルで予約できるで、1マイルの価値は約8円となります。
私の現在のマイル数は11,114なので全然足りません。
エコノミーでシンガポールまで飛ぶ場合は以下の様になります。
5万円の航空券に対し、35,000マイルが必要となります。
マイルの価値はたったの1.4円になってしまいます。
マイルを利用する場合はできるだけファーストクラスやビジネスクラスと言ったグレードの高いシートを予約するべきなのです。
ニューヨークまでのファーストクラスの料金を見てみましょう。
なんと200万円以上かかります。
これをマイル使って予約すると15万マイルが必要になります。
1マイルの価値は約13円となり、ポイントの使い道としてはかなりお得となります。
国内航空券の場合も紹介します。
羽田から札幌までの往復航空券は75,580円で、これを特典航空券として予約すると15,000マイル必要となります。
1マイルの価値は約5円となります。
※プレミアムクラスは特典航空券を使う場合は予約できません
※旅割を利用すれば航空券は3万円以下になるので1マイルの価値を2円程度と考える事もできます。
マイルの価値は予想以上に高いと気づいた人も多いのではないでしょうか?
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マイルへの還元率
ANAマイルに交換するとして代表的なカードのポイント還元率を考えてみたいと思います。
楽天カード
ポイント還元率:1%
ANAマイル交換レート:2ポイント→1マイル
マイル還元率:0.5%
アメックスゴールド
ポイント還元率:1%
ANAマイル交換レート:1000ポイント→1000マイル
マイル還元率:1%
※移行手続き料5000円(税別・年間)とメンバーシップリワード料3000円(税別・年間)が必要です。
オリコカード・ザ・ポイント
ポイント還元率:1%
ANAマイル交換レート:1000ポイント→600マイル
マイル還元率:0.6%
REXカード
ポイント還元率:1.5%
ANAマイル交換レート:5ポイント→3マイル
マイル還元率:0.9%
※年間の利用額が50万円以下の場合年会費2500円(税別)がかかります。
ビュースイカカード
ポイント還元率:1000円につき2ポイント
ANAマイル交換レート:600ポイント→500マイル(JMBマイル)
マイル還元率:0.16%
※年会費は477円(税別)
JCBカード
ポイント還元率:1000円につき1ポイント
ANAマイル交換レート:1ポイント→3マイル
マイル還元率:0.3%
※年会費は1250円(税別)
ソラチカカード
ポイント還元率:1000円につき1ポイント
ANAマイル交換レート:1ポイント→5マイル
マイル還元率:0.5%
※年会費は2000円(税別)
※還元率は通常のショッピングで利用した場合のみです。乗車ポイントなどはこちらから確認して下さい。
ANA VISA 一般カード
ポイント還元率:1000円につき1ポイント
ANAマイル交換レート:1ポイント→5マイル
マイル還元率:0.5%
※年会費は2,000円(税別)
ANAダイナースプレミアカード
ポイント還元率:100円につき2ポイント
ANAマイル交換レート:1ポイント→1マイル
マイル還元率:2%
※年会費は155,000円(税別)
まとめ
ANAダイナースプレミアカードなどの年会費が高額なカード以外はあまりマイルの還元率に差はありません。
どのカードも還元率は0.5%程度となっていますが、国内航空券に変えたとしても100円につき2.5円分の価値を還元されている事になるのでお得です。
飛行機には絶対に乗りたくないと言う人以外はポイントの交換先は絶対にマイルにするようにしましょう。
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特典航空券は取りずらいからマイルを貯めるだけ無駄なパターンもある
「マイルを貯めて無料で海外旅行しよう!」「クレジットカードをお得に活用しよう!」と言ったコンセプトの雑誌やブログに影響されてマイルを貯めたけど、特典航空券が全然取れなくてビックリしたと言う人多いのではないでしょうか?
僕もそのひとりです。
特にハワイなどの人気の路線や、ゴールデンウィークやお盆などの人気の期間に特典航空券が取れる可能性は0%と言っても良いので、何のためにマイルを貯めたのかわからないと言った状態に陥っている人が大半でしょう。
国際線のビジネスクラスやファーストクラスを利用すれば1マイルの価値が4円~13円までインフレするので、クレジットカードの利用などで貯めたポイントはマイルに交換するのが理論的には一番得なのですが、それを活用できなければ意味がありません。
マイルを貯めるべき人
全然取れないと書きましたが、繁忙期以外の航空券であれば、特典航空券が取りづらいと言われるANAでもビジネスクラスを確保することはできます。
「休みの日の航空券を取る」のは難しいのですが、「航空券が取れた日を休みにする」ことができる人にはお得な制度なのです。
つまり普通の会社員がマイルを最大限に活かすことはできないのです。
アップグレードは?
エコノミークラスの航空券を購入して、ビジネスクラスへとアップグレードすれば良いのではと思うかもしれませんが、これは一番の悪手です。
まずアップグレードに対応したエコノミークラスの料金はそれに対応していない物よりも高額になりますし、アップグレードできる確率も人気の路線・人気の期間ではかなり低くなります。
無駄に高いお金を払ってエコノミークラスの航空券を買っただけになってしまう可能性が高いのです。
国内線特典航空券
国内線の特典航空券は国際線と違ってかなり高い確率で取ることができます。
ただし国際線のビジネスクラスやファーストクラスに相当する席が無く、エコノミークラス相当の席(普通席)しか特典航空券では取れないので、1マイルの価値は2円程度になってしまいます。
クレジットカードで貯めたポイントをマイルに交換する場合「1ポイント→0.5マイル」が相場で、1マイル2円程度の価値だと使い勝手の悪いポイントに等価で交換しただけになってしまい、どこでも使える普通の電子マネーに交換した方がマシだったりします。
また国内線のように飛行時間の短いフライトならば、LCCを利用して安く済ますと言う方法もあります。
SKYコインとeJALポイント
欲しい路線の特典航空券が取れない時はマイルをSKYコインやeJALポイントに交換して、航空券を購入する時の足しにするのも一つの方法です。
ただしANAは1マイル→1.0~1.7SKYコイン、JALは1マイル→1.5eJALポイントと言った交換レートなので、1マイルの価値は国内線の特典航空券を取るよりも低くなってしまいます。
マイルの有効期限が切れそうな時に交換することで、それの期限を延長することが出来るのはメリットだと思いますが。
ダイナミックパッケージと言う存在
航空券とホテルを一緒に予約するダイナミックパッケージと言う物があるのですが、これを利用するとかなり安い費用で海外旅行に行く事が出来ます。
なぜ安いかというと、航空券とホテルの両方を予約している人はキャンセルをする確率が低いということで、割引販売するメリットがホテルや航空会社にあるからです。
特典航空券を使って旅行する場合はダイナミックパッケージが利用できず、正規料金でホテル代を支払わなければいけないので、国内線のようなマイルの価値を最大化できない路線で使ってしまうのは勿体ないのです。
搭乗マイルはしっかり貯めるべきですが、好きな時に海外旅行に行ける人以外はクレジットカードのポイントをわざわざマイルに交換したりする必要は無いと思います。
貯めても効果的に使いこなせませんから・・・。
一般の人はマイルが貯まりやすいクレジットカードなどよりも、普段の生活で得が出来るクレジットカードをメインカードとして保有すべきかもしれません。