券面の色が黒いだけのブラックカードがいろいろなクレジットカード会社から発行されまくっている理由は○○です!
以前はほとんどなかったのですが、ここ数年いろいろなクレジットカード会社から色の黒いクレジットカードが発行されています。
ダイナースプレミアム
SURUGA VISAインフィニットカード
ラグジュアリーカード
JCBザ・クラス
ANAカードプラチナ
三井住友プラチナカード
楽天ブラックカード
MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード
エポスカードプラチナ
Orico Card THE POINT
ゴールドポイントカード・プラス
Yahoo! JAPANカード
少し考えただけでこれだけ券面の黒いカードを思いつきました。
クレジットカードに詳しい人ならば、この中のどれがブラックカードよ呼んで良い物なのか、それとも色がただ黒いだけのクレジットカードなのか判別ができると思いますが、普通の人からしたら全てブラックカードです。(詳しい人でもブラックカードなのかプラチナカードなのかで迷う物もあると思いますが)
どうして多くのクレジットカード会社がステイタスの紛らわしい色の黒いカードを発行するのでしょうか?
スポンサーリンク
ブラックカードの定義
クレジットカード会社が色の黒いカードを発行する目的を知るには、まずブラックカードと言うのがどういう物なのか理解するのが先です。
しかし、ブラックカードには定義はありません。
何故ならば、カードの格付けをしているクレジットカード協会みたいな物は無く、最低でもこれ以上のサービス内容が無いとブラックカードを名乗ってはいけないと言ったガイドラインはありません。
各会社が自由に一般カード、ゴールドカード、プラチナカード、ブラックカードを発行でき、会社間を跨いで正確にステイタスをランキング付けされたりはしていないのです。
現在はブランド力(世間での評判)から個人が勝手に「どのカードをブラックカードと認めても良いか」を判断しています。
一個人である私がブラックカードかどうかを判断している基準を紹介します。
カードラインナップがそろっていること
ブラックカードを名乗るには、そのブランドで一般カード、ゴールドカード、プラチナカード、ブラックカードと4種類のカードがそろっていることが望ましいです。
アメックスは「アメックス(緑)→アメックス・ゴールド→アメックス・プラチナ→センチュリオン」とそろっていますし、JCBも「JCB一般→JCBゴールド→JCBプレミア→JCBザ・クラス」と4種類あります。
これに対して楽天カードは「楽天カード→楽天プレミアムカード→楽天ブラックカード」とプラチナカードが抜けてしまっていますので、楽天ブラックカードは名前にブラックと入ってますし、券面も黒いのにプラチナカード扱いとなります。
例外もあって、ダイナースは「ダイナースクラブカード→ダイナースプレミアム」と2種類しか無いのですが、ダイナースプレミアはブラックカードと考えても良いステイタスがあります。
※注意
JCBにはゴールド・ザ・プレミア、楽天カードには楽天ゴールドがありますが、私はこれを4種類のカードには含めていません。
年会費
年会費が高ければ良いという訳ではありまえんが、安すぎる物はブラックカードとは認められないでしょう。
年会費が安ければ安いほど取得難易度は下がるので、誰でも保有できるようになり、希少性が無くなってしまいます。
ブラックカードを名乗るには、最低でも年会費10万円は必要だと思います。
希少性
誰にでも持てるもの、どこにでもあるものに価値はありません。
ダイヤモンドなどの宝石に価値があるのは量に限りがあるからなのと一緒で、クレジットカードの保有価値は「限られた一部の人しか持てないカードを持てたこと」だと思います。
ゴールドカード保有者:11.3%
プラチナカード以上:1.4%
その他:0.3%
これは楽天リサーチが発表した「クレジットカードに関する調査」からの引用なのですが、ステイタスが高くなればなるほど、保有者の人数が少なくなることがわかると思います。(ゴールドカードが9人に1人に対してプラチナカード以上は70人に1人)
ブラックカードの保有率は、プラチナカードの1.4%よりもずっとずっと低くなるはずです。
限度額
限度額が無限で、どんな金額のものでも買えるクレジットカードこそがブラックカードと呼ぶにはふさわしいでしょう。
アメックス・センチュリオンとダイナースプレミアムのみが限度額に上限が無く、その他の黒いクレジットカード、JCBザ・クラスや三井住友プラチナカードなどには上限が設定されています。
上限が無いのがブラックカード、上限がある黒いカードはプラチナカードと考えるのはどうでしょうか?
※追記
上限が設定されていないのは建前で、ブラックカードでも枠は決まっているとは思いますが。
黒いだけのカードを発行する理由
際立ったステイタスが無い人でも保有することができるブラックカードを各社が発行する理由は次の2つにあると考えられます。
ゴールドカードの地位低下
10年前までくらいでしたら、ゴールドカードを持っているだけで凄かったですが、今は誰でも年会費を少し払えば持てるカードに落ちぶれてしまいました。
歴史のあるゴールドカードのアメックス・ゴールドの年会費が31,000円(税抜)に対して、ここ数年で新しく出来たゴールドカードは2,000円~5,000円くらいの年会費になっており、ゴールドカードの希少性はほとんど無くなってしまったと言いますか、年会費を払ってまで保有する必要があるのか、年会費を払うなんて無駄ではないのかと考えられるようになりました。
その為に今までゴールドカードを発行してきたカード会社は、低価格のゴールドカードと差別化を図るためにプラチナランクのカードを新しく発行し、それが黒い色のデザインとなっている場合が多いのです。
※追記
アメックス・プラチナのようなグレーの券面は多くのカード会社で年会費無料のクラシックカードで使っているので、プラチナカードをグレーにすることが出来ずにブラックになっているのだと思います。
金儲けのため
クレジットカード会社の売上は決済手数料がメインなので(リボルビングやキャッシングの利息がその次)、カードをたくさん利用してもらう事が収益へとつながります。
カードをたくさん利用してもらうのに必要なのは「お金持ちの人に持ってもらうこと」と「利用上限金額の高いカードを用意すること」なので、各社ステイタスがあるように見えるブラックカード(プラチナカード)の発行を始めたのです。
SURUGA VISAインフィニットカードやMUFG Recognized VIPのように発券数を抑えて希少性を演出していけば、時間はかかりますがブランド力が付いていくのですが、売上の為に作ったカードですから多くの人に持ってもらわないといけません。
その為にただ黒いだけのカードになってしまうのです。
現在はまだまだブラックカードやプラチナカードのステイタスは保たれていますが、ゴールドカードと同じように誰でも年会費を払えば持ててしまうカードになってしまう日も遠くはないのかもしれません。
またApple Payのようなスマホ決済サービスが拡大していけばクレジットカードのステイタスを気にする必要は無くなり、人前で使うのが恥ずかしいと言われているサラ金系のカードでも、年会費と優待特典のバランスが良ければブラックカードよりも保有価値が出て来る可能性もあります。
スポンサーリンク
ルノアールEdyカードを利用したら女の子にブラックカードを持っていると勘違いされた
銀座ルノアールという喫茶店では支払いの際のEdyを使用する事ができるのですが、ルノアールEdyカードの場合は飲食料金が10%割引になるのでとってもお得なのです。
ルノアールを頻繁に利用する人でしたら絶対に持っておきたいカードなのです。
※他のEdyカードでは10%割引になりません。
※Cafe Miyamaは5%割引になります。
※NEW YORKER'S Cafeでは割引はありません。
黒いカード
ルノアールEdyカードは真っ黒なカードです。
このカードを女性と一緒にルノアールに行った際に使用したら次の様な事を言われたのです。
「どうしてブラックカード持ってるの?」
ブラックカードではありません。
ただの黒い色のカードです。
しかもクレジット機能はついていません。
黒い色のカードで会計をしたので勘違いしてしまったのでしょう。
ブラックカードの魅力
ブラックカードは女性からの評価に対して何らかの影響を与えるんでしょうね。
クレジットカードのステータスを気にする女性はやはり多いのです。
しかし実際の取得条件や利用可能シチュエーションを理解している人は少ないです。
ブラックカードは凄いという事は知っていてもどのように凄いのか、どうして凄いのかを知っている人は少ないでしょう。
ブラックカードで本当の意味でステイタスがあるのは次の3つくらいでしょう。
・アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カード
・ダイナースクラブプレミアムカード
・JCB THE CLASS
この他にもSBIワールドカード、VisaInfiniteカード、楽手ブラックカードなどもありますが、知名度などは遠く及ばないと思います。
ルノアールEdyカードの作り方
ルノアールEdyカードは各店舗にて作成する事ができます。
店舗にはパンフレットなどが置いてあると思いますので、それを手に取りスタッフに声を掛ければスムーズに発券作業が進むと思います。
また、発券には100円の手数料が必要となります。