日本国債(幸田真音)を読みました

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海外旅行に行く飛行機の中で読みました。
作者である幸田真音氏は元々金融関係の仕事をしていたそうです。

以前に読んだ波のうえの魔術師リスクテイカー同様に読んだからと言ってトレードの参考になったりする訳ではありませんが、相場に参加している人ならとても楽しく読める小説だと思います。

日本国債(上) (講談社文庫)

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記憶に残ったフレーズ

久保井にしてみれば、実際にディーラーとして市場を追いかけ、売買をしながらコメントを更新するのは、決して楽な事ではないだろう。だが、ページを見る側にとってみれば、書き手自信がポジションを持ち、実際に市場で取引しながら観察したコメントなのだからこれ以上実践的な物は無い。現場のディーラーならはの生の声や、感想、それに市場に飛び交っている噂話などもリアル・タイムで書かれているのだから、なまじのエコノミストたちの解説より、迫力も説得力も違うはずだ。

下巻の33ページにあった文章です。

日本国債は2000年に書かれた作品です。
今はツイッターを開けば投資クラスタと言う人達が生々しい情報をどんどんつぶやいてくれていますが、当時はこんな環境ではなかったですからね。

証券会社側ポジショントークしかしないエコノミストの存在意義って今の時代なんの意味があるんですかね?
結局お金があるのかじいさんばあさんばかりだから生の情報よりも肩書がある人の営業トークの方が価値があるって事なのでしょうか。

相場関係の小説で面白い物があったら教えて下さい。


-読書感想文